1.ナッジ実証実験の概要
長野県塩尻市で2025年6月21日に開催された大門マルシェへの来訪者を対象として、地産地消商品のWTP-RCT(ナッジ実証実験)を実施しました。具体的には、塩尻マルシェに出店したブースにおいて販売するおひさま乾燥シイタケ(販売価格1000円)の袋を来訪者に見せながら商品内容と価格を説明し、対照群・介入群1~2には以下の紙を見せて、これにオフセット証書を付加することでいくら追加料金を支払うかを対面で尋ねました。介入群3はこれを口頭で説明し約5分程度の顧客との対話(Q&A)(BOOST)を行ったうえで尋ねました。


2.ナッジ実証実験の結果
自治体事業向けツールキットを用いて、Welchのt検定(各標本の母分散が等しいとは限らない場合の4標本の平均値の差の検定)を行ったところ、介入群1.2.3の全ての群において、対照群に比して平均追加料金価格(WTP)が有意に高いです。特に、介入群3の高さが顕著でした。
1000円商品に対するオフセットサービスの追加料金は対照群では31.5円(3.1%)、介入群1では46.0円(4.6%)、介入群2では74.1円(7.4%)、介入群3では183.3円(18.3%)です。
「参照価格提示」「生産者に一部還元」等の手法(EASTのS訴求)で商品本体価格の5%までWTPを高めることのできる可能性を示しています。また、手間はかかる(費用対効果の見合い)が、対面等で丁寧に顧客に説明すれば商品本体価格の10%以上までWTPを高めることのできる可能を示しています。
【参考】当日のマルシェ風景
